鼠径ヘルニア手術体験記 -プロローグ-

もう5年ほど前になるでしょうかね? 管理人が鼠経ヘルニアの手術をしたのは...。鼠経ヘルニアって分かりますか? いわゆる脱腸の事です。詳細はネット調べてみて下さいね。

先ずは、管理人が鼠経ヘルニアの手術をする事に至った経緯をお話しします。

最初に、右大腿部の付け根辺り(いわゆる鼠径部)に違和感が出ました。「うん、これって少し痛いかな?」って感じから始まりました。まあ、痛いといっても我慢できないほどではなく、何かに集中していれば忘れてしまうくらいのものです。ですから、あまり気にしないようにしていました。

でも、その違和感は時間が経っても消えるものでもなく、歩いている時に痛みが増すので、「これって、何か悪い病気かな?」って思い始めたのです。

そして、「こりゃ、何かおかしいぞ!」って確信に変わったのは、旅行で長崎に行った時でした。長崎は坂が多く、しかも観光で長い距離を歩く事が多いので、この違和感というか痛みは、顕著になってきたのです。

病院に行きたい!なんていう人は少ないと思います。でも、自分自身で病院に行くべきだなって思ってしまったと言う事は、かなり不安になっていた証拠です。

で、先ずは症状から、どんな病気の可能性があるのか?をネットで調べまくりました。そして似た症状から「こりゃ、鼠経ヘルニアだな!」という結論に至ったのです。でも、本当に鼠経ヘルニアかどうか?は、病院で調べてもらわないといけません。幸い、鼠経ヘルニアは急を要する病気ではなさそうなので、定期通院している慈恵医大の先生に会った時に相談してみる事にしました。

実は管理人、狭心症の疑いで3カ月に1回、慈恵医大の循環器内科に定期通院してるのです。😅 この辺についての体験談は、別ページでお伝えします。

定期通院で慈恵医大の循環器内科の主治医に会った時、「実は、、、」という事で相談したところ、「では、鼠経ヘルニアの担当科に予約入れておきますので、この後、行って下さい」という事に。 このあたりは大きな総合病院ですと横の連携がスムーズで便利です。

そして、鼠経ヘルニアを担当する科に行って相談したところ、慈恵医大では、鼠経ヘルニア担当医の診察日は土曜日だけなので、土曜日に再度来て下さいという説明があり、ちょっと肩すかしに...。その時対応した医者は鼠経ヘルニア担当医では無かったようなのです。でも「ちょっと診てみましょうね。そこに横になって下さい」という事で、診察台に横になり、その先生は右鼠径部を触診しました。

「まあ、鼠経ヘルニアに間違いないと思います」という事にはなったのですが、やはり正式には、土曜日の診察でというで、次の土曜日に予約を入れて、その日は終了となりました。

そして、次の土曜日、改めて鼠経ヘルニア担当医の診察のため、慈恵医大に通院です。今回は前回の医師とは違う先生です。前回と同じように、その先生も右鼠径部を触診し「そうですね、間違いなく鼠経ヘルニアです」との診察結果。そして、その後、鼠経ヘルニアの手術内容についての詳細説明を受けました。

ちょっと驚いたのは触診だけで、レントゲンンやCTなどを撮らなかった事です。「え~、触診だけで診察終わり!」って感じです。そして、鼠経ヘルニアの手術は緊急を要するものではないが、ほっておいても治らないという事を言われ、手術日程を決めて、その日の診察は終了です。2泊3日コースでの手術となりました。

鼠径ヘルニア手術体験記 -入院&手術編-

さて、慈恵医大へ2泊3日の入院です。小さいスーツケースに着替えと洗面道具を入れて、確か午前10:00頃に受付したと思います。何回か入院経験はありますが、当たり前ですが、入院はいつも嫌なもんです。😂

6人部屋の病室に案内されて、着替えてベッドで待機です。入院当日は体温やら血圧などを測り、基本、ベッドの上で安静にしているだけでした。途中、麻酔科の先生が来て、全身麻酔にするか?、局所麻酔にするか?を確認しに来たのと、誓約書を書かされたのが入院1日目の大きなイベントでした。因みに、麻酔は全身麻酔をチョイスです。食事も昼食と夕食は食べられました。(慈恵医大の入院食は美味しくなかったですけどね)食事に制限はなかったので、少し御菓子を持参しましたが、本当はダメだと思います。😛

とにかく1日目は暇でした。幸い、慈恵医大は病室にもWiFiが入るので、スマホでGyaoの無料映画を観まくって時間を過ごしました。 消灯の21時後もスマホで映画を観て、寝たのは23:00頃だったと思います。これで1日目は終了です。

翌朝、何時か忘れましたが、検温と当日のスケジュールを看護師さんから聞いて、病室で待機です。 因みに朝食はなしです。

「〇〇時から手術予定なので、●●時頃、迎えに来ます。ですので、それまでに、こちらの手術着に着替えておいて下さい」って感じです。下は紙パンツみないなものと、上は前がはだけるような、いわゆる上っ張りみたいな手術着です。

「あれ~、右鼠径部だから、あそこの毛は剃らないのかな?」って思っていたのですが、何も言われません。 あそこの毛を看護師さんに剃られるとばかり思っていたので、ちょっと安心です。😌

自分の小さないち物を看護師さんに見られるのは、やはり恥ずかしいですからね! まあ、手術中は見られてしまうので、どうでも良い事なんですけど。😅

さて、時間が来て、看護士さんが病室に迎えにきます。手術室には歩いて向かいました。ここで意外だったのが、ちょっとばかり「怖いな!」っていう感情になった事です。大袈裟に言うと、死刑執行場所にでも連れていかれて行く...っていう感じなんです。 麻酔もされるし、大それた手術でもないのに、こんか感情になるんだ!って思いました。

これが大変な手術だったら、やはり、もっともっと「怖い!」という感情になるんでしょうね。いろいろな検査を経験してきましたが、検査は「嫌だ!」いう感情にはなりましたが「怖い!」とはなった事はありませんでした。 今回、初めての手術体験で、その感情を知る事になりました。😨

そんな私の感情を知ってかどうか分かりませんが、手術室まで同行してくれた看護師さんは、他愛もない世間話しをしてくれた事を覚えています。

手術室に到着です。手術室のドアが開くと、そこで待機していたのは4名~5名程度の手術クルーでした。めちゃくちゃ手際がよかった事を覚えています。手術台に寝かされ、点滴の針を挿されながら、名前と生年月日を聞かれ、、、といった一連の流れをテキパキ進めていた印象です。 そして「眠くなる薬が入ります...」の言葉を最後に、その後は全く覚えておりません。

次に気がついたのは「〇〇さん、手術終わりましたよ!」という看護師さんの声です。その後「このまま病室に戻ります」との声が聞こえ、ベッドに寝かされたまま病室に移動です。頭が朦朧とした状態だったので、どう病室に戻り、ベッドに寝かされたか?は良く覚えておりません。

酸素マスクは口に付けられたまま、しばらく病室のベッドで上向きて寝かされ、軽いタオルケットのような布団をかけられていました。手術した鼠径部はガーゼのような物で塞がれていましたが、下半身は裸の状態です。いわゆるフルチンってやつですね。🤣 タオルケットを取ると、小さないち物が丸見えっていう状態です。

この上向き状態で、安静にしているだけの時間が長いです。また、手術された部分ですが、最初は麻酔が効いているせいか痛みは余り感じなかったのですが、時間の経過と共に少しづつ疼いてきます。特に身体を動かそうとすると痛みが走ります。

それと、気になっていた、あそこの毛ですが、手術でメスを入れた部分とその周囲の毛がありませんでした。麻酔で寝てしまった後、剃られたようです。

時々、看護士さんが手術後の様子を見に来るのですが、その度に布団を上げて手術した部分のチェックをするのです。つまり、その度にフルチン状態を見られてしまうのです。😂

看護士さんが様子を見に来るのは、手術後の経過確認とお小水の状態のためです。「お小水、平気ですか? 取りますから遠慮なく言って下さいね!」ってね。尿瓶がベッド近くに用意されているので出来れば自分で取りたいのですが、傷口の痛みがあるので、結構大変なんです。で、1回だけお願いした記憶があります。

その後は尿瓶も使わず、傷口の痛みを堪えて起き上がり、病室にある個室トイレで自分で用を足しました。いや~、傷口の痛みが結構あったので、翌日の退院日に帰れるかな?って、その時は不安になりました。

手術当日の夜に食事が用意されていたかどうか?は覚えていません。まあ、仮にあったとしても食べられるような元気はなかったと思いますけどね。

これで、手術日は終了となりました。 

鼠径ヘルニア手術体験記 -入院&退院編-

翌朝、2泊3日の最終日、退院日です。やはり身体を動かすと傷口が痛む状態は継続しています。手術を執刀した先生が来て、傷口のチェックをしました。「うん、問題ないですね!」っていう事で退院する事はOKとなりましたが、痛みがあるので若干の不安も。

最終日の朝は、確か、軽い朝食(パンだったかな?)が出たと思います。傷口の痛みを我慢して起き上がり、その不味い朝食をボソボソと食べたような記憶があります。

昨日の手術後、定期的に傷口のチェックをしてくれた看護士さんが来て、「後ほど会計の紙を持ってきますので、それを受領したら1Fで会計して退院です。もう、着替えして問題ないですよ!」って言われたので、ゆっくりと着替えに入りました。痛い事は痛いのですが、これも慣れなんでしょうね、その痛みも少しづつ我慢できる状態になってきました。

カーテンがされているベッド脇で、下着のパンツをはき終わったちょうどその時、「〇〇さん、失礼します!」の声とともにカーテンが開かれ、先ほどの看護師さんが入ってきました。「ごめんなさい! 着替え中でしたね!」って言って、直ぐにカーテンを閉じたのです。

「昨夜は、さんざん俺のフルチンを見ていたのに、パンツ姿を見てうろたえるとは!」って、ちょっと可笑しく思ってしまいました。😅

会計の紙を渡され、看護士さんにお礼を言って、病室を後にします。若干、傷口が疼く感じは残っていましたが、歩くことには一切問題ありません。

1Fの会計で入院&手術代を支払いました。金額は保険適用で約10万円程度だったと思います。カードで支払い、スーツケースを転がしながら新橋駅に向かいます。この時点では、普通に歩いている限りは痛みを感じません。やはり、痛いから動かないのではなく、どんどん慣れさせる方が良いのかもしれませんね!

手術後の注意点は、数日は風呂に入らない事、傷口は余り触れない事、くらいだったと思います。因みに抜糸は不要で、自然になくなると言っていました。

鼠径ヘルニア手術体験記 -エピローグ-

新橋駅から自宅最寄り駅まで約1時間程度の道のりです。急がず慌てず、ゆっくりと、電車は午前中の下り方面でしたので空いており、座って帰る事が出来ました。座るときや立つ時に傷口は少し痛みますが、まあ、大した事ありません。

自宅最寄り駅に到着し、そこで少し遅い昼食。駅近くにあるブロンコビリーでハンバークランチです。いや~、病院の食事が不味かったので、ブロンコビリーのハンバーグが、やたらと美味しく感じました。😍

今回、管理人は2泊3日の入院で鼠経ヘルニアの手術をしましたが、ネットを見ると、1泊2日や、なかには日帰りというケースもあるようです。 勿論、費用を安く抑えたいのであれば少ない日数の方が有利でしょうが、今回の体験から、日帰りは辛いと思います。

今回の体験記でも書きましたが入院初日は結構暇なので、1泊2日でも良いのかもしれません。ただ、手術には万全な体調と余裕をもってやった方が良いと思いますので、やはり2泊3日がお勧めかな?って感じます。これから鼠経ヘルニアの手術をやる方、参考にしてみて下さい。

因みに、当たり前ですが、手術後は右鼠径部の痛みは解消されました。

ではまた...(@^^)/~~~

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